2012年01月14日

「海のアリア」感想


海のアリア (1) (小学館文庫) [文庫] / 萩尾 望都 (著); 小学館 (刊)
海のアリア (1) (小学館文庫) [文庫] / 萩尾 望都 (著); 小学館 (刊)

読んだのはあすかコミックス
第一巻 1990年6月17日 初版発行
第二巻 1991年1月17日 初版発行
第三巻 1991年5月17日 初版発行

「海のアリア」…美しい言葉ですねぴかぴか(新しい)
想像力をかき立てられます。

まずはミステリー調に物語は始まる。
ヨットで遭難した双子の兄弟とその友人たち。
3人は助かったが、双子の兄アベルだけが見つからなかった。
遠い沖縄で、アベルそっくりの少年が見つかる。
しかし記憶はなく、しゃべれず、
アベルの弾けないピアノを弾いた。
彼はアベルなのか別人か?

家に戻ったアベル。
かっこよくて勉強ができてスポーツもできる人気者のだったが、
家では靴を脱ぐことも、トイレの使い方も、
お風呂の使い方も、ましてや学校というものも、何も覚えていない。
このへんからはコメディ調入る♪

現れた謎の音楽教師アリアド。
何者かに呼ばれていた感じがしていたアベル、
それはこのアリアドだと気づく。
そしてとんでもないことを言われる。
アリアドは感覚音楽(フィーリングプレイ)の演奏者、
アベルはアリアドの楽器、ベリンモンだと。
くわしくはお読み下さいわーい(嬉しい顔)
だんだんSFになっていきます。

幸福だったはずのアベルの心の闇。
「世界征服友の会」と「地球防衛友の会」。
アリアドをベリンモンを盗んだ疑いで宇宙から来た調査員。
封印されていたナイト・メアの記憶。
ナイト・メアでのダリダンとの約束とは?

でも 未来は
変えられなかったよ
アリアド


友人という言葉を持たない
身分カスタムの星で育ったアリアド。
ラストはとってものんきでさりげない…
けど好きだな!わーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)
心理学的エピソードがさすがにうまいし、
花敷日菜の使い方とかめちゃうまいし、
現実とSFのごちゃまぜぐあいは萩尾さんならではですね♪
安定感あるおもしろさです黒ハート

posted by 綾女 at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 萩尾望都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月05日

「あぶない丘の家」感想

あぶない丘の家 (小学館文庫) [文庫] / 萩尾 望都 (著); 小学館 (刊)
あぶない丘の家 (小学館文庫) [文庫] / 萩尾 望都 (著); 小学館 (刊)

読んだのはあすかコミックス
第一巻 1993年4月17日 初版発行
第二巻 1993年11月17日 初版発行
第三巻 1994年12月17日 初版発行

萩尾さんでは割と最近の作風だと思います。
大きく4つのストーリーがあります。
それぞれ現代もの、歴史もの、SFものと
別作品のようにバラエティに富んだ内容♪
そしてさすがの安定感、どれもおもしろいっexclamation
読むべしわーい(嬉しい顔)

「あぶないアズにいちゃん」
最近、丘の上の平羅坂家はなんだかおかしい。
父親と母親は交通事故で亡くなる。
息子のマヒコは変な夢を見てうなされる。
父親と母親の亡霊が現れる。

この丘には伝説があった。
大昔に大石が天から落ちてきたと。
そしてその石の上に神かくしをする黒い竜を封じた
祠(ほこら)があったと。

アズにいちゃんは平羅坂家の実子ではない。
では何者…?

見どころはアズにいちゃんのマヒコかわいがりっぷり黒ハート
一番好きなのはアズちゃんが女に変身するところ♪
基本コメディです。そして不思議系。
萩尾さんの味ですねぴかぴか(新しい)


「あぶない壇ノ浦」
一番好きなのはコレexclamation
ふとしたことから源頼朝と義経に興味を持ったマヒコ。
マヒコは時空を越えて頼朝や義経と遭遇する。
アズにいちゃんの作ったドアで
自由に時を越えられるようになったマヒコは
頼朝や義経に起こったことを目撃していく。

歴史も苦手、時代劇も見ない。
そんな私が歴史に興味を持ったのは
この作品がきっかけです!
萩尾さんの歴史観でもって頼朝・義経兄弟の物語が語られます。
義経が素敵です。

マヒコ あの3月の壇ノ浦の合戦の朝を覚えているか
あの風に吹きなびく白い旗 赤い旗 海の青
あの決戦の日
あれが私の一生の最良の日 最後の日だったのだ

ぜひ皆に読んで頂きたいですぴかぴか(新しい)


「あぶない未来少年」
家の前に突然自転車で落ちてきた少年、ジーン。
細かい説明はすっとばします。SFです。
彼は別世界から来て、別世界へ帰っていく。

「カゼのせいだ カゼで頭が
 でもこれでもう ミイの泣き顔を見ずにすむ」
ユウの奴…感動だ!



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2011年12月22日

「ONE PIECE」64 【ネタバレあり】感想

ONE PIECE 64 (ジャンプコミックス) [コミック] / 尾田 栄一郎 (著); 集英社 (刊)
ONE PIECE 64 (ジャンプコミックス) [コミック] / 尾田 栄一郎 (著); 集...

64巻、ジンベエの回想からはじまり、
なんだかんだあって、後半でやっと魚人島バトルスタート!
麦わらの一味激強っ!
しかしまだ序盤なので、これから色々あるのでしょう。

しかしジンベエって強いんだな〜。
覚醒したホーディの撃水を素で返しちゃうし、
七武海を抜けたあとの懸賞金が4億を超えるって…ルフィ並み?

しらほしと王子達の憎しみを受け継がないという決心…えらいよ!
現実もそうなったらいいのに。

個人的に気になったのは、ルフィVSジンベエに割って入った
ロビンの能力。あれはどういう力だろう?(?_?)

そして扉絵「世界の甲板から」で、ミス・マンデーとMr.9が
結婚して一児をもうけちゃってるよΣ(@□@;)
Mr.9は相方ビビのようなかわいい子が好みかと、勝手に思ってたので意外。
犯罪組織に入ってはいたけど、二人とも仲間の為に体を張ったいいやつです。

この巻のお気に入りはサンジ君の“スカイウォーク”わーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)
サンジキュン、グレードアップしてるね!
前から思ってたけど、ルフィが”月歩”使えたら海に落ちないから、
かなり弱点克服できるのでは?

これから長い戦いが始まるかと思うのですが、
ネプチューン曰く「あの舟になにかあってはいかんのじゃもん!!!」
という「約束の舟 ノア」をバンダー・デッケンがとばしちゃったもんだから
なんかやばい雰囲気。
とにかくサクサクと…サクサクと続きが読みたいです!

posted by 綾女 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 尾田栄一郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月29日

「アオイホノオ」7【ネタバレあり】感想

アオイホノオ 7 (ゲッサン少年サンデーコミックス〔スペシャル〕) [コミック] / 島本 和彦 (著); 小学館 (刊)
アオイホノオ 7 (ゲッサン少年サンデーコミックス〔スペシャル〕) [コミック] / 島本 和...

私は…このマンガが…好きだー!わーい(嬉しい顔)ハートたち(複数ハート)

”この漫画は 1980年代の激動する漫画界を中心にーー
 その時代を生きた若者達!!

 その若者たちの 痛いほどダメな
 精神的葛藤の日々を描いた物語である!!”

 (本文より)

一応この物語はフィクション。
しかし実名ばんばん出てきます。

帯がまず…
”○○○の作品は、
 ……マイナスポイントもないけど
 内容もないんだよ!!!

いいのか、そこまで言って!?
結局はほめているんですが。
そこまで言うからおもしろいんですが♪

ホノオはマンガも描かずにダラダラしているのに
ライバル視する新人マンガ家のチェックは怠らない。
「叩きつぶすしかない!
 こいつが大きくなる前に何とかしないと!!」
ん〜、的外れである。
しかし若者とはそういうもんである!

主人公、焔燃(ホノオモユル)の物語と平行して
大作家芸術大学・映像計画学科の同級生、庵野さん達の物語も進む。
言わずと知れたエヴァンゲリオンの庵野秀明さんである。
こっちも見どころ!
庵野さんは学生の頃から、すごいと言われる存在だったんだね〜。
SF大会オープニングアニメの制作依頼が、実績もないのに来るくらいだもんね。

庵野さんのお話としては、奥様である安野モヨコさんの
「監督不行届」もおもしろいです。

監督不行届 (Feelコミックス) [コミック] / 安野 モヨコ (著); 祥伝社 (刊)
監督不行届 (Feelコミックス) [コミック] / 安野 モヨコ (著); 祥伝社 (刊)監督不行届 (Feelコミックス) [コミック] / 安野 モヨコ (著); 祥伝社 (刊)


女の子が…上手く描けない!
という壁にホノオはぶち当たる。
(あるある!描きたいものだけ描いてたらそうなるよね〜。)
だからといって他人のマネをしたらみんなに憧れてもらえない!
だから一所懸命マネせずに、中途半端に参考にする!!
もしくは誰かと誰かのを混ぜて…オリジナルブレンドを創り出す!!!

わかるよそれ!
マンガだからあざとく描いてるけど、
誰だっていいと思ったものをマネするもんだ!
けど結局自分風味になってしまうから、それでOKなんでは?!

ホノオは同じ大学の先輩である矢野健太郎の
デビュー作を見て愕然とする。
自分がやりたかったこと全部…やられてしまっていたのだ!
SFギャグヒーローものを!

ホノオはつぶやく。
「矢野健太郎は…俺がこれから漫画を描く意味を…
 全て奪っていきやがった…」

きっちゃんは
「こんな…体中を使って漫画を読む人は、
 初めて見たわ…」
と言うが、同感です。はい。

このマンガは、マンガ家やアニメーターなどの
クリエイターを目指す人には必見ですよ!
若者ならではの野望…思い上がり…絶望…めちゃ思い当たる節あるよ!
(もう若者ではないけどな☆)
「バクマン。」みたいに、はじめから絵が上手くて才能があって、
やる気もモチベーションも有り余るほどある…そんな人間いないって!
ホノオのように野望と夢は一人前にでかくて
でもいちいち現実に打ちのめされてはやる気を失ってしまう。
ダラダラしてしまう。
それが大多数の人間ではないでしょうか?

しかしそんな中から情熱を糧にプロになる人間が出てくるのです。
ホノオだってあんなんだけど、
マンガ・特撮・アニメオタクっぷりはかなりのもんだ。
凡人じゃないのは確か。
しかしダメっぷりには共感するよ♪

いかにホノオはプロになるのか。
我が身に重ねて見守りたいと思います。

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2011年11月23日

「リアル」11 感想

REAL 11 (ヤングジャンプコミックス) [コミック] / 井上 雄彦 (著); 集英社 (刊)
REAL 11 (ヤングジャンプコミックス) [コミック] / 井上 雄彦 (著); 集英社 (刊)

1年ぶりの新刊!
「バガボンド」と同時進行だからかペースが遅いのです。
しかしやっと出たというより、もう1年経ったのかとビックリした。
時間がたつのは早い。

朋ちゃんのその後が気になっていた。
トライアウトはどうなったの?!
「笑いたきゃ笑え!!」という夢が私にもある。
なので朋ちゃんの応援には力が入ります。
朋ちゃん朋ちゃん言ってるけど、
表紙のごつい男のことです。ハイ。

「絶望とは何だ」
ここからの一連、名シーンだと思いますexclamation

朋ちゃん、ポテンシャルはあれど
現時点でプロ即戦力ではなさそうだ。
どうなるんだろう。
でも朋ちゃんはきっとあきらめない。
続きはまた1年後?!がく〜(落胆した顔)
(雑誌チェックという手もあるが、不定期だし多分見逃す)

高橋もやっと車いすバスケ始めそうだ。
高橋の絶望は…深い。重い。
彼は思い上がった人間だったが、
彼の育ちを思うと哀れでもある…。

しかし井上雄彦さんってハンパなく絵上手いよな。
あまり上手ではない私には、超絶技巧の人って憧れですぴかぴか(新しい)

posted by 綾女 at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 井上雄彦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月14日

「大奥」7 【ネタバレあり】感想

大奥 7 (ジェッツコミックス) [コミック] / よしなが ふみ (著); 白泉社 (刊)
大奥 7 (ジェッツコミックス) [コミック] / よしなが ふみ (著); 白泉社 (刊)

2011年7月5日 初版発行

7巻は江島生島事件。
男女逆転大奥ではどう描かれるのか?
ひと言で言えば江島がかわいそうだーexclamation

大奥の規律も乱れ気味で、みな参詣の帰りに芝居見物をし、女遊びをする。
真面目な江島はそのようなことはしない。
月光院は間部詮房会いたさに、毎日のように部屋に招く。
二人の間には何もないが、人のうわさに戸は立てられない。

月光院はよく尽くしてくれる江島に息抜きをしてもらいたいと思い、
参詣し、帰りに芝居見物にでも行ってきてくれという。
醜く毛深いおかげで女に縁のなかった江島。
初めて見た芝居で、生島新五郎(男形)に恋をする。
決して口には出さないけれど。

他の大奥衆のように、刻限に遅れ、役者買いなどしない江島。
部屋の者達は江島のために、茶屋で新五郎に会えるよう
月光院様にお願いしてお膳立てをする。
美しい新五郎に会え、真っ赤になる江島。
不細工な自分が、憧れの女性に会えるだけでもうれしいのだ。
新五郎は役者。体を売るのはいつものこと。
しかしいつも相手する男達とは違う江島を可愛いと思う。
江島のことを褒めるのだ。
でも江島は、芝居を最後まで楽しんだ上にこんな美女と寝たりしたら
罰が当たる、怖いんで帰るよ、と何もせずに帰る。

江島は陥れられる。
みながやっていることなのに、芝居見物をし刻限に遅れたことにより
大奥追放を言い渡される。
生島新五郎との密通を認めさせようと拷問を受ける。
その真の狙いは?
謀ったのは誰?その理由は?

江島は不幸な境遇にもかかわらず
立派な人だと言われる一生を送る。
本当にいい男というのはこんな人なのだろうなあ。
心根が美しすぎもうやだ〜(悲しい顔)ぴかぴか(新しい)

間部詮房に拾われた左京、後の月光院。
ただの町人が将軍の父にまで上り詰めるところがまたドラマチック。
本人さえこんなことになろうとは思ってもみなかった。
思えば間部詮房一筋だった左京の恋心。
家宣公一筋だった詮房の忠心。
みせてくれるな〜、よしながさん!
史実とフィクションのからまり具合がベルばらのように見事だぴかぴか(新しい)

このあと吉宗公の時代に戻る(進む?)。
「没日録」を読んだ吉宗公はいかに天下を治めていくのか。
続きが楽しみです!

posted by 綾女 at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | よしながふみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月26日

「3月のライオン」6 【ネタバレあり】感想


3月のライオン 6 (ジェッツコミックス) [コミック] / 羽海野 チカ (著); 白泉社 (刊)
3月のライオン 6 (ジェッツコミックス) [コミック] / 羽海野 チカ (著); 白泉社 (刊)

2011年8月5日第一刷発行


これは桐山零という少年の成長物語。
おもしろくて読んでいたのですが、
零ちゃんが暗くていまいち好きになれなかった。
しかし6巻でついにキター!


零は幼くして両親と妹を失った。
父の友人である、将棋のプロ棋士の家に引き取られた。
その家の子より将棋の才能があった零は
いつしかその家にもなじめなくなっていた。
学校でも孤立する子供だった。

中学生でプロになり、家を出た。
生きるために将棋を指した。

…暗い。零のイジケ虫!
私はイライラした。

偶然出会った、近所に住むあかりさんとその姉妹。
おじいちゃん。
あかりさんは、零ちゃんをひんぱんにおうちご飯に誘う。
やせた子をフクフクにするのが好きなのだ。
零ちゃんうらやましすぎるぞ!
私も餌付けされたい〜!ハートたち(複数ハート)

そして、事件が起こる。
あかりさんの妹、ひなちゃんが友人をかばって
自分までいじめにあうようになってしまったのだ。
先生は逃げ腰。
その事実を知った零ちゃんはついに立ち上がるexclamation

「彼女の為ならば 僕は何だってするつもりです」
元担任の先生に相談し、
ひなちゃんの話を聞き、
弁護士を頼むにしても、学校を休んで家庭教師を頼むにしても
お金がかかるのだから、自分はもう負けられない!と思う。

初めて本気で勝ちたいと思うようになる。
”どこか ひとつだけでも 強い存在でありたい”
”必要とされたい”


6巻では初っぱなおじいちゃんの言葉でもう涙。
後半、二階堂の闘いぶり、二階堂の棋譜に涙々あせあせ(飛び散る汗)
泣かされましたー。


ひなちゃんは、がんばりすぎな気がする。
自分にとって大事なことから逃げてはダメだけど、
イヤなこと、理不尽なことからは逃げたっていいと思う。
しかし羽海野さんのキャラクター達は言うのだ。
逃げなかった記憶がほしい。
逃げたら、この先ずっと後悔しそうな気がする、と。
羽海野さん自身そういう方なのだろうか。
それでは生きづらいのではないかと、余計な心配をしてしまう。


posted by 綾女 at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 羽海野チカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする